“熱中症” になりにくい体に
毎日、暑い日が続きます。
この暑さに対する対策、とりわけ熱中症に対する心構えが大切です。
熱中症対策としては、テレビ等でいろいろと伝えられています。
① こまめな水分補給
② 熱いところでの長時間の活動は避ける。
③ 我慢しないで適切にクーラーを使う。
などがあげられますが、
熱中症になりにくい体にすることも大事なことではないでしょうか。
私たちの体には「体温調節機構」が備わっており、暑いときには汗をかいて体表面から熱を逃がし、上がった体温を冷やそうとする働きがあります。しかし、一度に大量の汗をかくと水分や塩分が体内から失われ、体液のバランスがくずれて、けいれんを起こしたり、気を失ったりといった、体の不調が起こります。このような状態も典型的な熱中症の例です。
せっかく備わっている「体温調節機構」をうまく使うことが熱中症になりにくい体にすることにつながります。
この「体温調節機構」をうまく機能させるには、日常生活の中で「汗をかく」機会をなくさないことではないかと思います。常にクーラーの効いている空間で生活するのは快適ではありますが、汗をかく機会が少なくなると、体にとっては「体温調節機構」の機能が不要になるので、働きの鈍い体になっていきます。
そのため、いざという時にはその働きが十分に機能せず、熱中症になってしまうこともあるのです。
一般的に言われている熱中症対策は勿論大切で、この対策をしたうえで、強い体にしていくことも欠かせないことと思います。
暑い、寒い、に順応できる体。健康のためにも大切なこと。
汗を上手にかくことです。汗っかきは体の機能がうまく働いている証拠と見ることができるのではないでしょうか。