しまねの保育『善悪の区別』
島根っ子 十五の行い
- 嘘をつかない
- 盗まない
- 命を大切にする
- 弱いものいじめをしない
- 相手より先に挨拶が出来る
- 名前を呼ばれたら「はい」の返事が出来る
- はきものを揃える 立ったら椅子を中へ入れる
- 「ありがとう」「ごめんなさい」が言える
- 腰骨を立てて正しい姿勢で座る
- 食べ物を残さない 食器の後片付けが出来る
- 掃除をする
- 手を上げる時はまっすぐ上に
- 話を聞く時する時は相手の方を見る
- やる時はふざけない一生懸命やる
- 一滴の水も大切にする
人は教育によって人になります。おおかみに育てられればおおかみになってしまいます。これは、まぎれもない事実です。
人として一番大事なことは善悪の区別だと思います。良いことと悪いこと、守らなければならないことが生きていく上では必要です。このことをしっかりと判断できる力を身につけることが大切です。
また、この他にも生きていくうえで身につけて欲しい大切なことを「15の行い」とし、毎日唱和をしています。
この内容を子どもたちは理解しているのか、ただ憶えているだけなのか、そのまま丸暗記させるだけならば、不合理のように感じるかもしれません。
しかし「読書百遍意自ずから通ず」という言葉にあるように、すぐには理解できないことでも毎日口に出して、何度も繰り返しているうちに自然と言葉の意味が分かってくるものではないかと思います。
すぐにわかるわけではなく、時間はかかると思います。ですが時間がかかる分だけその意味が身にしみるようになるものではないでしょうか。
例えば島根保育園を卒園した子どもが生涯嘘をつかないかと言ったら、決してそうではないかと思います。しかし、そう教えられてこなかった子と比べると嘘をつくことは少ないのではないかと思います。
この取り組みは今すぐにこれらの事をできるようにすることではなく、長い時間をかけて体に深く浸透し、分別のわかる大人に成長していくことを願って行っているものです。